2026年F1第15戦アゼルバイジャンGPの予選が9月25日にバクーで行われた。FP3最速のマックス・フェルスタッペンは1分44秒081で8位、チームメイトのアイザック・ハジャーは1分43秒500で4位だった。フェルスタッペンは終了後、直線速度、バッテリー充電、黄旗による影響が連続したとF1公式に説明した。プラクティスでの良いマシンの感触を、予選最終段階のタイムへつなげられなかった。
Q1の直線での差から、最後の周の黄旗まで
F1予選はQ1、Q2、そしてトップ10の順位を争うQ3の3段階で行われる。フェルスタッペンは第1段階のQ1から、直線でハジャーより約0.5秒を失っていたと話した。エンジンの性能に問題があると見ており、その時点でチームは原因をまだ把握していなかったという。
第3段階のQ3では、途中で有効なアタックラップを記録する予定だった。しかしターン16を出た際、バッテリーが100%まで充電されておらず、その周を断念せざるを得なかったと説明した。再びアタックの準備をすればタイヤの温度が下がる。本人によると、バクーはタイヤ温度の変化に敏感で、次の試みの準備にも影響が及んだという。
最後のタイム計測ラップでは直線速度の問題に加え、前方でランド・ノリスがコースを外れたことによる黄旗にも遭遇した。ジョージ・ラッセルの当日の速さではポールは難しかったが、2位は狙えたはずだと考えている。2位は自身の潜在力に対するフェルスタッペンの評価であり、公式の予選結果は8位だった。

2つのセッションのタイム:Q3で改善できなかったフェルスタッペン
F1公式の予選結果によると、フェルスタッペンのQ3はQ2より0.375秒遅く、ハジャーは0.380秒速かった。最終的にQ3でのレッドブルの2人の差は0.581秒となった。ラッセルのポールタイムは2位シャルル・ルクレールを0.837秒上回った。下表は別々のセッションにおける各自のベストラップを比較し、差は実際に記録されたタイムの変化を示す。Q2とQ3は別々に行われ、走行条件は完全には同じではない。
| ドライバー | 予選順位 | Q2ベストラップ | Q3ベストラップ | Q2に対するQ3の差 |
|---|---|---|---|---|
| ジョージ・ラッセル | 1 | 1:43.462 | 1:42.526 | 0.936秒速い |
| シャルル・ルクレール | 2 | 1:43.780 | 1:43.363 | 0.417秒速い |
| アイザック・ハジャー | 4 | 1:43.880 | 1:43.500 | 0.380秒速い |
| マックス・フェルスタッペン | 8 | 1:43.706 | 1:44.081 | 0.375秒遅い |
タイムの出典:F1公式アゼルバイジャンGP予選結果。ラップタイムの表記は分:秒。
INKA SPORTS 分析:相次ぐ支障が、アタックを完遂する条件を変えた
フェルスタッペンの説明は、問題が最後の黄旗で初めて起きたわけではないことを示す。Q1ですでに直線の損失があり、Q3の途中では充電の準備不足でアタックを断念し、その後タイヤ温度を改めて整える必要があった。最後の機会はさらに黄旗に影響された。これらはそれぞれ、直線速度、準備したアタックを完遂できるか、最後の試みで十分に性能を出せるかに関わる。予選の速い1周にはすべての条件が同時に整う必要があり、前の中断は次の試みの準備も変える。
タイムの比較はこの過程をより明確にする。Q2ではフェルスタッペンがハジャーより0.174秒速かったが、Q3ではハジャーがタイムを改善し、フェルスタッペンは自身のQ2タイムさえ再現できなかった。もう1台のレッドブルが最終4位となったことは、同じチームのマシンに上位へ入る走りがあったことを示す。フェルスタッペンの8位の鍵は、早い段階にあった速さを決着をつけるセッションへ持ち込めなかった点にある。直線の問題、準備の支障、黄旗をそれぞれ調べてこそ、各問題が最終タイムへどう影響したかを判断できる。
まとめ
今回のバクー予選で表れたのは、準備した速い1周を最後まで走り切る難しさだ。レッドブルは今後、フェルスタッペンが説明した直線での差を調べ、充電の準備とタイヤの状態をうまくつなげる必要がある。それによって初めて、次の完全なアタックラップでマシンの速さを検証できる。FP3首位は上位を狙う期待を与えたが、予選では力を十分に出す機会を相次いで失った。2つの結果の間の転換は、本人が述べた直線の問題とアタック準備の支障を合わせて理解する必要がある。