9月13日、2026年F1第14戦スペイン・マドリードGPの決勝が、新設されたMadringで行われた。メルセデスのキミ・アントネッリが4.351秒差で優勝し、今季8勝目を挙げた。マックス・フェルスタッペンとポールから出たランド・ノリスが2、3位に入り、フィニッシュでの両者の差は0.738秒だった。アントネッリはチームメイトのジョージ・ラッセルに対するランキングのリードを81点に広げた。
激しいスタート争い、ハミルトンはブレーキの問題でリタイア
ノリスはスタート後に首位を守った。アントネッリが続けて攻撃を試みる中でコースを外れ、フェルスタッペンが機会を捉えて2位へ浮上した。その後、レッドブルはペナルティーの可能性を避けるため、フェルスタッペンにルイス・ハミルトンへ順位を返すよう指示。指示を実行した際にアントネッリにも先行され、4位へ下がった。
ハミルトンは上位を維持できず、ブレーキの問題が急速に悪化したため、フェラーリは序盤でリタイアさせた。結果表での走行周回数は6周となっている。オスカー・ピアストリは1周目にラッセルと接触してフロントウイングを損傷し、順位を落とした。前方ではノリスが徐々に差を広げ、一時はアントネッリを約4.5秒リードした。
VSCと遅いタイヤ交換が首位争いを変える
ランス・ストロールがブレーキの問題でターン20に停止し、バーチャルセーフティカーが導入された。アントネッリ、フェルスタッペン、ラッセルは全車が減速している間にピットインしたが、ノリスはこの機会を逃し、通常のレース状態に戻ってから停止した。
ノリスのタイヤ交換では停止時間が7秒に達し、コース復帰時には未ピットインのシャルル・ルクレールと、アントネッリ、フェルスタッペン、ラッセルの後方となる5位に下がった。首位交代にはVSCの時間帯とタイヤ交換の実行という二つの要因が関わっており、7秒はピットレーン全体を通過する時間ではない。

ルクレールはピットインを遅らせ、ノリスはフェルスタッペンを追う
ルクレールはVSC中にタイヤを交換せず、先頭を走り続けてセーフティカーや赤旗による機会を待った。アントネッリがその後ろにつき、フェルスタッペンとノリスも上位に残った。ラッセルはその後2度目のピットストップを行い、ノリスは一つ順位を上げた。
ルクレールは48周目終了時までピットインせず、そこでアントネッリに首位を譲り、最終的に4位で完走した。終盤、ノリスはフェルスタッペンに圧力をかけ続けた。フェルスタッペンがターン5でコースを外れた後には並びかけたが、抜くまでには至らず、2、3位の順はフィニッシュまで変わらなかった。
母国勢2人が接触、サインツは完走できず
カルロス・サインツは予選でバルテリ・ボッタスを妨害したため3グリッド降格となり、20番手からスタートした。決勝ではターン5でフェルナンド・アロンソと接触し、5秒のペナルティーを受けた。サインツは最終的にリタイアし、アロンソはフロントウイングに損傷を抱えて2周遅れの17位で完走した。ハースのオリバー・ベアマンはシャシーとパワーユニットの部品を交換したためピットレーンから出発し、最終的に16位となった。
アントネッリが8勝目、ローソンとコラピントも得点
ルクレールがピットインすると、アントネッリは後方の2台との差を広げ、4.351秒差でMadring初開催のF1グランプリを制した。ラッセルは5位に入り、メルセデスの2人はそれぞれ25点と10点を獲得した。
リアム・ローソンがレッドブルで6位、フランコ・コラピントがアルピーヌで7位を獲得した。ピアストリ、レーシングブルズのアービッド・リンドブラッド、アウディのニコ・ヒュルケンベルグが8~10位に続いた。ポールから出たノリスは最終的に表彰台に立ったが、最後の追撃で2位を取り戻すことはできなかった。
決勝結果
| 順位 | ドライバー | チーム | 差 | ポイント |
|---|---|---|---|---|
| 1 | キミ・アントネッリ | メルセデス | 57周 | 25 |
| 2 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル | +4.351 | 18 |
| 3 | ランド・ノリス | マクラーレン | +5.089 | 15 |
| 4 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | +29.116 | 12 |
| 5 | ジョージ・ラッセル | メルセデス | +29.829 | 10 |
| 6 | リアム・ローソン | レッドブル | +1分26.746 | 8 |
| 7 | フランコ・コラピント | アルピーヌ | +1分34.281 | 6 |
| 8 | オスカー・ピアストリ | マクラーレン | +1分35.839 | 4 |
| 9 | アービッド・リンドブラッド | レーシングブルズ | +1周 | 2 |
| 10 | ニコ・ヒュルケンベルグ | アウディ | +1周 | 1 |
| 11 | エステバン・オコン | ハース | +1周 | 0 |
| 12 | ピエール・ガスリー | アルピーヌ | +1周 | 0 |
| 13 | ガブリエル・ボルトレト | アウディ | +1周 | 0 |
| 14 | 角田裕毅 | レーシングブルズ | +1周 | 0 |
| 15 | アレクサンダー・アルボン | ウィリアムズ | +1周 | 0 |
| 16 | オリバー・ベアマン | ハース | +1周 | 0 |
| 17 | フェルナンド・アロンソ | アストンマーティン | +2周 | 0 |
| 18 | バルテリ・ボッタス | キャデラック | +3周 | 0 |
| DNF | カルロス・サインツ | ウィリアムズ | 43周でリタイア | 0 |
| DNF | セルジオ・ペレス | キャデラック | 31周でリタイア | 0 |
| DNF | ランス・ストロール | アストンマーティン | 12周でリタイア | 0 |
| DNF | ルイス・ハミルトン | フェラーリ | 6周でリタイア(ブレーキ故障) | 0 |