2026年フィリピン・ナインボール・オープンは10月20日、ケソン市のGateway Mallで初日の競技を行った。AJ・マナスは8対3のリードからRommel Janael Santosに9対10で敗戦。ヨーロピアン・オープン王者モリッツ・ノイハウゼンとベテランのフランシスコ・ブスタマンテも敗退した。前回王者ダビッド・アルカイデと世界一位のアロイシウス・ヤップは、それぞれ10対1、10対2で勝ち上がった。
リードを勝ち上がりに変えられず
マナスは一時、先にリーチをかけるところまで迫ったが、9対9の最終ラックに進んだ試合を制したのはSantosだった。ワールドナインボールツアー(WNT)の初日レポートによると、マナスは立ち上がりが良く8対3とリードしたものの、6番ボールの処理で好機を逃し、相手がその後の機会を生かしたと述べた。相手の好プレーを認め、会場のファンにも感謝した。
ノイハウゼンは地元のMeynard Tipawanに6対10で敗れた。試合後は同じボールを三度入れられず、不出来の代償を敗戦で払ったと率直に語った。この結果、フィリピンでモスコーニ・カップ出場権獲得を目指していた希望は打撃を受けた。
ブスタマンテは同胞のRodrigo Geronimoに0対10で敗戦。先週はレイズ・カップのアジアチーム主将を務めたばかりで、試合後は疲労を感じ、この日は何度もボールを入れられなかったとし、相手の実力も認めた。これは自身の状態に対する感覚を説明する発言で、大差の結果も、この試合で有効に対抗できなかったことを示す。
前回王者と世界一位、それぞれの勝ち上がり方
アルカイデはRodlin John Bautistaを10対1で破り、連覇への好スタートを切った。感触が良く、良いプレーができており、フィリピンで再び戦う雰囲気を楽しんでいると語った。一方、アロイシウス・ヤップは米国のRaphael Dabreoを10対2で下したものの、試合後は立ち上がりが良くなかったと評価した。
アロイシウス・ヤップは、当初は違うシャフトを使って苦しみ、元のシャフトに戻して改善したと説明した。流れの良くない試合だったとし、さらに勝ち進むには調子を上げる必要があると考えている。10対2はラック数での明確な優位を示すが、選手のショットの感覚への具体的な懸念を解消したわけではない。
元ハノイ・オープン王者のヨハン・チュアもベスト64に進んだ。アジアチームのもう一人、Duong Quoc HoangはAleksandar Atanasovに10対0で勝利し、WNTは所要時間をわずか52分と記録した。大会は10月24日まで続き、初戦を通過した選手も、優勝へ向けて次のラウンドを勝ち上がる必要がある。
初日の主な結果
| 勝者 | スコア(ラック) | 敗者 |
|---|---|---|
| Meynard Tipawan | 10-6 | モリッツ・ノイハウゼン |
| Rommel Janael Santos | 10-9 | AJ・マナス |
| Rodrigo Geronimo | 10-0 | フランシスコ・ブスタマンテ |
| ダビッド・アルカイデ | 10-1 | Rodlin John Bautista |
| アロイシウス・ヤップ | 10-2 | Raphael Dabreo |
| Duong Quoc Hoang | 10-0 | Aleksandar Atanasov |
INKA SPORTS 分析:ラック数は結果を示し、発言が試合の違いを補う
マナスとアロイシウス・ヤップの試合は、結果と過程の異なる関係を示した。前者は五ラックのリードを持ちながら、重要なボールの処理後に相手に最終ラックまで追いつかれ、序盤の優位を勝ち上がりに変えられなかった。後者は八ラック差で勝っても、途中で用具を調整して感覚を取り戻す必要があった。最終スコアだけでは、一方が差を広げる機会を逃したことや、もう一方が勝利の中でも抱えた具体的な問題を見落としやすい。
著名な三選手の敗退も、一つの原因には帰せない。ノイハウゼンは同じボールのミスを繰り返したこと、ブスタマンテは疲労と状態、マナスは相手が好機を生かしたことを挙げた。名を明示した本人の言葉と実際のラックスコアを並べれば、すべての波乱を共通の心理や体力の説明で覆わず、各試合の違いが見える。
総括
フィリピン・オープン初日は、リード、知名度、過去の優勝経験も、当日の最後の数ラックを選手の代わりに取り切ってはくれないことが特徴となった。アルカイデは安定して連覇への歩みを始め、アロイシウス・ヤップは調整後に勝ち上がった。次もショットの質を維持できるかが、初戦の大差そのものより注目される。敗退した選手にとっては、このラウンドの結果で今大会の優勝の可能性が直ちに終わった。