10月24日、2026年フィリピン9ボール・オープンがケソン市のGateway Mallで優勝決定戦を迎えた。フィリピン勢同士の決勝でヨハン・チュアがアントン・ラガを11-9で下した。母国開催の同大会を制した初のフィリピン人選手となり、自身2度目のマッチルーム主要大会優勝を飾った。
5-0の出だしから、ラガが接戦に持ち込む
ワールドナインボールツアーの試合後レポートによると、チュアはラガがブレークでスクラッチした好機を生かし、3番と9番のコンビネーションで最初のラックを取った。第2ラックでラガが9番を外すとリードを広げ、第3ラックを取り切り、第4ラックはセーフティーで相手にファウルを強いて、最終的に5-0とした。
ブレークは各ラックの開始時に球の塊を散らすショットで、手球を落とすスクラッチは相手に有利なチャンスを与える。ラガはその後、セーフティーへの対応やコンビネーションで3ラックを連取し、5-3に迫った。しかし再びブレークでスクラッチし、チュアが6-3と差を広げた。
中盤は両者とも常に好機を生かせたわけではない。チュアは一度手球を遮られる位置に残し、カーブをかけて当てにいくショットにも失敗した。ラガは7-6まで追い上げた。次のラックでチュアが4番を外し、ラガも決められず、再びセーフティーの応酬となった。最後はチュアが取り、8-6とリードを保った。
10-9の後のブレークファウルが、最後の好機に
チュアは続いて取り切って差を広げ、ラガがもう1ラックを返した。その後ラガが時間超過のファウルを犯し、チュアが再びテーブルに戻って10-7と先に優勝へ王手をかけた。11ラック先取の決勝では、あと一つで優勝という状況だった。
ラガは争いから退かなかった。チュアのブレークで的球が入らない場面を生かして10-8とし、次は相手のセーフティーへの対応のミスから10-9に迫った。最後のラックではラガがブレークで4度目のスクラッチを犯し、チュアがフリーボールを得て取り切り、11-9で決勝を終えた。
チュアは試合後、母国で大きな大会を勝つことがずっと夢だったと語り、この機会への感謝と安堵を表した。ラガを強い相手とたたえ、過去何度も対戦してきた2人が同じ舞台で優勝を争えたことを光栄に思うとした。
4強独占から、優勝へ
準決勝ではチュアがバーニー・レガラリオに10-2、ラガがバセス・モカイバットに10-6で勝った。ベスト4をフィリピン勢が独占し、トロフィーは地元選手が掲げると決まっていた。最後にその好機を優勝へ変えたのがチュアだった。
チュアにとっては今年初出場のマッチルーム主要大会での優勝となった。決勝の5-0から10-9への推移は、序盤の大きなリードでも終盤のプレッシャーが消えなかったことを示す。ラガは何度も迫ったが、ブレークのスクラッチで繰り返しテーブルを譲り、最後の一度がチュアの決着の機会を直接生んだ。
最終日の結果
| ラウンド | 勝者 | 敗者 | スコア(勝者が左) |
|---|---|---|---|
| 準決勝 | ヨハン・チュア | バーニー・レガラリオ | 10–2 |
| 準決勝 | アントン・ラガ | バセス・モカイバット | 10–6 |
| 決勝 | ヨハン・チュア | アントン・ラガ | 11–9 |