2026年フィリピン・ナインボール・オープン会場で、選手がテーブル脇で観客と交流する様子。ワールドナインボールツアーの10月21日の総合レポート掲載写真。

2026年フィリピン・ナインボール・オープンは10月21日、マニラのケソン市で続行された。ワールドナインボールツアーの二日目のレポートによると、前回王者ダビッド・アルカイデはPaul John Ortegaに10対9で辛勝。ジャスティン・バーグマンは3対7から前回準優勝のArseni Sevastyanovに10対8で逆転勝ちし、ベスト32に進んだ。ベトナムのDuong Quoc Hoangは7対10で敗れ、この日のもう一つの波乱となった。

先にリーチをかけた側が、試合を終わらせられず

アルカイデはベスト64の段階でOrtegaの強い挑戦を受けた。地元観客の声援を受けたOrtegaは先にリーチをかけ、前回王者の大会を終わらせる機会を得たが、重要な場面で8番ボールをミスした。アルカイデはその後の出番を生かして取り切り、9対9からの最終ラックで連覇への望みをつないだ。

アルカイデは試合後、自分は幸運だったと述べ、特に最後の8番ボールを含め、相手に重要なミスが数回あったと振り返った。同時に、プレッシャーの下では誰でもミスをし得ると強調。経験と重圧への対応を重要な要因に挙げ、相手の実力も称賛した。また、大会の最初の二試合を10対1、10対9とする結果が二年連続で続いたと振り返り、今回も二試合目の苦戦が前回王者を試した。

バーグマンは最後の八ラック中七ラックを獲得

バーグマンの逆転は、より長い局面にわたった。3対7の劣勢から最後の8ラック中7ラックを取り、10対8にひっくり返した。前回準優勝者はここで敗退し、バーグマンがベスト32の座を獲得。試合後半にスコアの主導権が完全に入れ替わった。

バーグマンは試合後、相手は序盤に非常に良いプレーをし、自分の立ち上がりは良くなかったが、その後はチャンスの巡り方が変わったと説明した。最後に機会を得て、それをつかんだという。前回準優勝者を相手にしたベスト32入りには重みがあるが、選手が自信を口にしても、この先も一戦ずつ勝ち上がる必要がある大会方式は変わらない。

同日のレポートでは、シェーン・バンボーニングがChris Strippleを10対2、フェダー・ゴーストがVitaly Pavlukhinを10対0で破り、それぞれ今大会の初戦を飾ったことも確認された。フランシスコ・サンチェスルイスらも勝ち上がった。Duong Quoc Hoangは前日に52分で10対0の勝利を挙げていたが、今回はフィリピンのTristan Decarezaに7対10で敗れ、前のラウンドの大勝は今回の結果につながらなかった。

勝者 対戦相手 10月21日のレポートで確認されたスコア
ダビッド・アルカイデ Paul John Ortega 10対9
ジャスティン・バーグマン Arseni Sevastyanov 10対8
シェーン・バンボーニング Chris Stripple 10対2
フェダー・ゴースト Vitaly Pavlukhin 10対0
Tristan Decareza Duong Quoc Hoang 10対7

INKA SPORTS 分析:一ラックの好機と長い反撃を分けて捉える

二つの試合は、リードを守る側に異なる試練を突きつけた。バーグマンは最後の8ラックで7対1とし、6ラック分上回ったことで、それまでの4ラックの劣勢を最終的な2ラックのリードに変えた。差を取り戻すには、一定の時間帯で継続的にラックを取る必要があった。アルカイデとOrtegaは9対9まで進み、最後は一ラックだけで決着する状況となった。重要な場面で相手に順番を渡せば、試合全体を失いかねなかった。

アルカイデは経験を強調しつつ、相手のミスと運の役割も認めた。バーグマンは自らの反撃を、チャンスの巡り方の変化と結びつけた。両者とも結果を一つの固定的な優位性だけに帰していない。相手が機会を渡した後に、その先のショットを決めてこそラックの獲得につながる。長さの異なる二つの反撃に共通する点だ。

総括

二日目は、プレッシャー下のショットと継続的な追い上げという二つの異なる試練を示した。アルカイデは相手が好機を逃した後に取り切り、バーグマンは最後の8ラックの反撃で主導権を取り戻した。いずれの勝利にも、機会を十分な数のラック獲得に変える必要があった。大会は引き続きベスト16の座を争い、10月24日に終了する。前回王者も他の勝ち上がった選手も、なお次のノックアウト戦に臨む。