キューを持つ呉安儀のWWS公式資料写真。2026年大会プレビューに使用されたが、原素材の撮影は2023年で、この決勝の写真ではない。

呉安儀は10月20日の2026年女子オーストラリア・オープン決勝で、タイのMink Nutcharutを4対3で破り、シドニー開催の同大会で三度目の優勝を果たした。中国・香港の呉は2対0と先行した後、三フレームを連取されて逆転されたが、最後は81点、57点のブレークで再逆転した。同日の準決勝と決勝はともに七フレームすべてを戦い、二つの最終フレームを勝ち取った。

二フレームのリードから、相手のマッチポイントをしのぐ

決勝は七フレーム四先勝で、先に四つ取った選手が優勝する。呉安儀は第一フレームを58点のブレークを含む85対16で取り、第二フレームも40点、54点を重ねて118対17で獲得。最初の二フレームで優位を築いたが、その後も同じ流れとはならなかった。

Minkは第三フレームを64対50で取り返した。呉安儀は50点のブレークを決めても、このフレームを取れなかった。Minkは続いて59対25、66対57で取り、3対2として優勝まであと一つに迫った。第五フレームの九点差も、リード交代の重要な節目となった。

呉安儀は第六フレームに81点のブレークで応じ、85対1で3対3に戻した。最終フレームも57点のブレークを決め、71対17で勝利を確定。81点はこの試合の最高ブレークで、最後の57点とともに、劣勢から優勝への直接の得点基盤となった。

ブレークは一度の連続攻撃での得点で、フレームスコアはそのフレーム全体の累計得点を示し、混同できない。第三フレームはその違いを示す。呉安儀は50点のブレークを決めても50対64で敗れた。最後の二フレームでは、高いブレークとフレーム獲得が同時に実現した。

決勝のフレーム別スコア

フレーム 呉安儀 ミンク・ヌチャルット 公式スコア記載のブレーク
1 85 16 呉安儀58
2 118 17 呉安儀40、54
3 50 64 呉安儀50;Mink 41
4 25 59 Mink 45
5 57 66 —
6 85 1 呉安儀81
7 71 17 呉安儀57

二試合続けて最終フレームを制す

呉安儀はベスト16の試合でAgnes Kimuraに3対0、準々決勝でジェシカ・ウッズに3対1、準決勝でリアン・エバンスに4対3で勝利した。Minkはジャズミン・ブラウンとNarucha Phoemphulをそれぞれ3対0で下し、準決勝でアヌパマ・ラマチャンドランを4対1で破った。異なる道をたどった二人は、決勝で七フレームすべてを戦った。

呉安儀は2018年と2023年に同大会で優勝し、2019年と2024年に準優勝していた。今回でシドニーのタイトルは三つとなり、今年のベルギー・オープン、英国オープンに続く優勝を加えた。Minkは過去二度シドニーで優勝しているが、今回、大会前に目指していた通算十度目のランキング大会優勝には届かなかった。

INKA SPORTS 分析:最後の二フレームで得点を勝利につなげたことが逆転を決めた

この決勝は「リードから逆転された」だけでは表せない。呉安儀は最初の三フレームにも複数の高いブレークがあったが、そのうち一つは相手が取った。結果を変えたのは2対3の後、連続攻撃の得点を二フレームの勝利に変えたことだ。わずか九点差だった第五フレームに対し、第六フレームは85対1で最終フレームへ持ち込み、第七フレームの57点のブレークが締めくくりを助けた。

総括

呉安儀は同じ日に二度、最終フレームを通じて勝ち上がりの機会を優勝へ変えた。三度目のシドニー制覇を最もよく説明するのは、決勝で相手にリーチをかけられた重圧の下、二フレーム続けて質の高い得点を実現したことだ。準決勝4対3、決勝4対3がともに優勝への道をつくり、今年すでにあったタイトルに新たな一つを加えた。