ホンダHRCは9月22日、ジョアン・ミルが2026年MotoGP第16戦日本GPと第17戦インドネシアGPを欠場すると発表した。アンヘル・チャルテ医師(Dr Angel Charte)とバルセロナのデクセウス大学病院の医療チームの勧告を受けた決定だ。この時点で検査によって原因は特定されておらず、ミルは引き続き休養、治療、追加検査を受ける。
症状は数か月続き、検査を継続
ホンダの発表によると、ミルは数か月にわたり複数の症状に悩まされ、最近は状態が悪化し、体力やレースでのパフォーマンスにも影響していた。サンマリノGPでリタイアした後、オーストリアGPも欠場し、バルセロナで検査を続けている。医療チームは今後の検査で症状の原因を明らかにしたいとしており、発表では確定診断は示されなかった。
チャルテ医師は、今後15日間の厳格な休養と回復のための治療を勧めており、このため日本とインドネシアの2大会には出場しない。この15日間は現段階での医療上の計画であり、ホンダは期間の終了時点や、その後の特定の大会を確定した復帰時期とはしていない。身体の状態は、医療チームが引き続き経過を観察する必要がある。
日本GPはチャントラが代役
9月23日にはMotoGP公式が、ソムキアット・チャントラが日本GPでミルに代わりホンダHRCカストロールから出場すると明らかにした。この起用は日本GPを対象とするもので、インドネシアGPの代役も決まったと解釈することはできない。ミルは回復プログラムを続け、公式情報ではインドネシアGP後に状態を報告するとしている。

チャントラは2025年にホンダLCRからMotoGPに参戦し、2026年はHRCのWorldSBKプロジェクトへ移った。2023年にはもてぎのMoto2で優勝し、2025年にはホンダRC213Vを駆って、もてぎのMotoGPで15位に入っている。これらは同サーキットでMotoGPマシンを走らせたレース経験があることを示すが、Moto2の勝利と最高峰クラスでの結果は分けて捉える必要がある。
INKA SPORTS 分析:代役決定は復帰時期の確定を意味しない
今回の発表には、進み方の異なる2つの事柄が含まれている。ミルの検査と回復、そしてホンダの出場ライダーの手配だ。日本GPの代役決定は、その大会を誰が走るかという問題を解決したが、病因がまだ明確でないという医療情報を変えるものではない。ミルが復帰できるかを判断するには、チームと医療スタッフの新たな発表を見る必要がある。15日間の休養勧告も、インドネシアGP後に情報を出すという予定も、そのまま確定した復帰日として扱うことはできない。
まとめ
ミルの日本GPとインドネシアGPの欠場は確定したが、原因と復帰時期は今後の検査や発表を待つ必要がある。チャントラが日本GPの代役を務めることで、ホンダの同大会の出場体制は明確になった。ただし、その起用範囲を自動的に次戦へ広げるべきではない。ミルにとって現時点で明らかな優先事項は、医療チームが定めた休養、治療、検査を進めることだ。