アービッド・リンドブラッドは9月25日のF1アゼルバイジャンGP予選で15位、チームメイトのリアム・ローソンは12位だった。予選後のF1公式インタビューで、リンドブラッドは失望の理由として重なり合う2つの難しさを挙げた。ブレーキの反応によって自信を持てず、プラクティス中のクラッシュが準備の過程も中断させたという。
ブレーキの感触が安定せず、練習の走行距離も減少
バクーの突風がマシンに影響したかを問われ、リンドブラッドは自分を悩ませていたのはブレーキだと明言した。毎周、各コーナーで異なる問題が起こり得るように感じ、ウォールに近い強いブレーキング区間では段階的に速度を上げるのが難しかったという。これはドライバーによる感触の説明であり、具体的な部品の故障を指摘したものではない。
さらに、FP1の序盤とFP2の初めを走れず、その後木曜のFP2でクラッシュし、残りの走行時間の大半を失ったと話した。前戦マドリードでもFP2で事故があり、2つの市街地戦の週末で連続して準備が損なわれたことで、予選最後の1周だけを問題にするのではなく、プラクティスでの取り組み方を振り返るようになったという。
FIAの予選最終結果からは、次のセッションまでの距離を数値で捉えられる。リンドブラッドのQ2は1分45秒106で、ローソンから0.246秒、Q3進出者で最も遅いコラピントから0.423秒遅れだった。いずれも同じセッションでのタイム差であり、事故やブレーキの問題がそれぞれどれだけの時間を失わせたかを直接説明するものではない。

| ドライバー | 予選最終順位 | Q2タイム | Q3進出者の最遅タイムとの差 |
|---|---|---|---|
| フランコ・コラピント | 10位 | 1:44.683 | 0.000秒 |
| リアム・ローソン | 12位 | 1:44.860 | +0.177秒 |
| アービッド・リンドブラッド | 15位 | 1:45.106 | +0.423秒 |
タイムの出典:FIAアゼルバイジャンGP予選最終結果、文書51。
INKA SPORTS 分析:まず準備の過程を守り、その上で勝負の1周を狙う
プラクティスの周回は、コースに慣れるだけでなく、同じ操作でどのような反応が返ってくるかをドライバーが繰り返し確かめるためにもある。ブレーキの感触がすでに不安定な上、事故で練習が早く終われば、次にコーナー進入をどう調整すべきかを判断しにくくなる。リンドブラッドが2戦続いたFP2の事故を振り返ったことは、予選で単に「特別な1周」を求めるよりも的を絞っている。その1周には、再現できるドライビングの感触という土台が必要だからだ。
ただし、チームメイトのタイムをそのまま彼のマシンの性能上限とすることはできない。リンドブラッドは事故後、自分とローソンが使うマシンは完全には同じでなかったと述べたが、インタビューでは具体的な違いは示されていない。チーム内の0.246秒差はそのセッションでどちらが速かったかを示すが、差をすべて運転に帰したり、練習走行を取り戻せば必ずQ3へ進めたと断定したりするには不十分だ。
まとめ
リンドブラッドのバクー予選には、本人が説明したブレーキへの自信不足と、練習中断による準備の難しさの両方があった。15位、Q3進出ラインから0.423秒という数字は確認できる結果だが、各要因の割合を切り分ける資料はまだ足りない。自身への批判は、マシンについてのコメントと合わせて理解する必要がある。
このルーキーについて今後の週末に検証すべきなのは、より十分にプラクティスを走り、連続走行の中で安定したブレーキングの判断を築き、その速さを予選へ持ち込めるかだ。準備の過程を守っても進出が保証されるわけではないが、最後のアタックだけにすべてを託すより、今回の本人の反省が指し示す問題に即している。