2026年アゼルバイジャンGPで3位のトロフィーを受け取るアイザック・ハジャー

3戦欠場後、復帰初戦で51周を走破

アイザック・ハジャーは9月26日のF1アゼルバイジャンGPで4番グリッドから3位に入り、レッドブルに15ポイントをもたらした。手首の負傷による3戦連続欠場後の復帰戦で、自身3度目のF1表彰台となった。レース後に語った、初めて「純粋な速さ」で表彰台を得たという言葉は、今回の競争力に対する本人の評価だ。

ハジャーは夏休み中のトレーニングで手首を負傷し、ザントフォールト、モンツァ、マドリードの3戦を欠場した。F1公式インタビューでは、6週間の待機は非常に長かったと話した。バクーはウォールが近いため、徐々に自信を取り戻す方法を選んだという。完走後も手首には少ししびれが残っていたが、レース全体を走り切れた状態には満足し、続く連戦を楽しみにしていた。

プラクティスの支障から予選4位へ、競争力はどう表れたか

復帰初日は順調なことばかりではなかった。ギアボックスの問題でFP1の走行時間が減り、FP2では9位だった。ただ、その時点ですでにマシン全体の特性は似ており、新パッケージは離脱前より良い感触だと話していた。レッドブルのテクニカルディレクター、ピエール・ワシェは木曜のインタビューで、2台ともアップグレードを使用していると認めた。初期分析はおおむね期待どおりだったが、メルセデスの方がまだ速いとも見ていた。

FIAの予選結果では、ハジャーはQ3で1:43.500を記録して4位。3位のオスカー・ピアストリの1:43.364から0.136秒遅れだった。決勝序盤はマックス・フェルスタッペンに続いて上位争いに加わり、後半にピアストリがロックアップしてランオフエリアへ直進すると3番手に上がった。51周を終えて優勝したジョージ・ラッセルから10.704秒、2位のチームメイトから10.508秒遅れでフィニッシュした。

「純粋な速さ」という自己評価と、3度の表彰台の異なる条件

F1公式の振り返りによると、ハジャーは2025年にレーシングブルズでオランダGPの表彰台に上がった際、ランド・ノリスのリタイアの恩恵を受けた。今季のモナコGPでは4番目にフィニッシュした後、ピエール・ガスリーの処分によって3位へ繰り上がった。バクーでより満足したのはマシンそのものの競争力と、自ら上位争いに加わった感覚であり、記録上は今回が3度目の表彰台となる。

2026年モナコGPの表彰台で喜ぶハジャー。以前の表彰台を振り返るための写真

レッドブルはチームのレース後総括でハジャーの復帰を評価した。チーム代表ローラン・メキースは、ダブル表彰台がチームの前進を裏付けたとし、アップグレードの効果を前向きに捉えた。ハジャーは、段階的な準備が自信を築く助けとなり、マシンには競争力があり、レースでフェルスタッペンと競ったことも運転を楽しめた理由だと語った。

INKA SPORTS 分析:復帰戦の表彰台で何を確認できたか

バクーの説得力は、複数の段階が続いたことにある。プラクティスの時間を失っても、ハジャーは予選でトップ4に入り、さらに51周を走り切って上位を争った。4番グリッドはレース中の事故より前に獲得したもので、3位の背景にはすでに1周の速さによる裏付けがあった。一方、最終順位にはピアストリのミスも役立った。この2点を合わせると、「純粋な速さ」とは表彰台を争う競争力への本人の肯定と理解でき、結果全体が相手のミスに全く左右されなかったという意味ではない。

ハジャーの走りは、レッドブルの新パッケージにもう1人のドライバーの評価を加えた。2台が同じアップグレードを使う中、負傷から戻ったハジャーは改善を感じ、その後予選でも決勝でも上位に入った。これらの証拠はフェルスタッペンの2位や、アップグレードに対するチームの前向きな評価と互いに支え合う。FIAへの申告では、新フロア、ディフューザー、組み合わされたサイドポッドは局所的な荷重を増やし、気流を安定させることを狙っている。ただし、現時点の材料ではドライバーの適応、セットアップ、アップグレードの貢献を分離できず、特定の部品に独立したラップタイムの改善幅を割り当てることはできない。

レース後半は、この検証の範囲も示している。公式の振り返りは、最終スティントでミディアムを履いたハジャーが、ソフトのフェルスタッペンから徐々に離されたと指摘した。タイヤとレース条件が異なるため、10.508秒のフィニッシュ差は、レース全体を同条件で走った場合の速さを直接示さない。同時に、市街地コースの決勝を完走したことで今回の出走能力は確認されたが、しびれが残っているという本人の言葉は、連戦での身体的な負荷を引き続き観察する必要があることもチームに示している。

まとめ

ハジャーの3位は、復帰に3つの明確な成果をもたらした。決勝を再び全距離走り切ったこと、予選でフロントロウに近い位置を得たこと、そしてレッドブルの改善に2人目のドライバーのレースでの評価を加えたことだ。最終的な3位には相手のミスによる順位変動も含まれ、アップグレードの効果や連戦に臨む状態は、さらにレースを重ねて検証する必要がある。バクーが彼に築いたのは上位争いへ戻るための土台であり、1度の表彰台ですべての問題が解決したと証明したわけではない。