Motorsport.comの9月19日の報道によると、元F1ドライバーのデビッド・クルサードは、メルセデスのジョージ・ラッセルが、現時点ではチームメイトのキミ・アントネッリの方が良い仕事をしていると公に認めたことを評価した。スペインGPではアントネッリが今季グランプリ8勝目でリードを広げ、ラッセルは5位となり、ドライバーズ選手権の差は81ポイントに達した。クルサードが称賛したのは、こうした成績を前にしたラッセルの率直さだった。
同報道は、ポッドキャスト「Up To Speed」でのクルサードの発言を紹介している。チームメイトの方が強い時、ドライバーは説明を探し続けることもあるが、ラッセルはメディアに応じ、現状を認めていると指摘した。同時に、ラッセルの能力を依然として信じていると述べ、他のドライバー同士でも相対的な調子が変わる例を挙げて、ある時期の勢力関係が永遠に固定されるわけではないと説明した。
ラッセルが公に振り返った具体的な内容
ラッセル本人の発言には、明確な時間的背景がある。F1公式サイトの9月10日のレース前インタビューで、すでにアントネッリは今年、自分より良い仕事をしており、リードに値すると認めていた。その時点の差は66ポイント。それでも各レースで勝利を目指す一方、ポイントを取り戻すには運も必要だとしていた。9月13日のレース後には差が81ポイントへ広がり、現実的にはドライバーズタイトル争いから外れたと判断。各戦で好結果を目指し、チームのコンストラクターズタイトル獲得を助けることに集中すると述べた。
この週末には、ポイントより具体的な問題も残った。F1公式サイトの9月12日の予選記事によると、ラッセルはフリー走行1とQ1で最速ラップを記録していたものの、最終的には6番手だった。本人は、Q3最後の周回でマシンを限界まで攻め、前半では改善したが、後半でタイヤが過熱してその利得を失ったと説明した。路面が速くなるにつれてマシンがより滑るように感じたのに、コーナリングは速くなっておらず、その理由を理解する必要があるという。
決勝でも、まず疑問を呈し、その後の経過を踏まえて判断を修正した。F1公式サイトの9月13日のレース後の記事によると、チームはコース上の速度を制限するバーチャル・セーフティカーの間にミディアムへ交換し、その後再びハードに戻す2ストップを実行した。ラッセルは当初ピットインを疑問視したが、レース後にはハードの方が良く、コースにとどまるかピットストップを1回減らしても、追い抜きの難しさなどから、同じような位置に戻っただろうと考えた。これは本人によるレース後の評価だ。

その後のウォルフの公の説明も、問題を姿勢への一言の評価に単純化してはいなかった。F1公式サイトが9月14日に掲載した説明では、ラッセルは終盤にルクレールを追う際には速さを見せたが、タイヤ交換後の一部の区間では同じ走りができず、チームはその違いを分析する必要があるという。ウォルフは引き続きラッセルの能力を認め、数学上の可能性がなくなるまでは各週末の走りに集中すべきだと述べた。
INKA SPORTS 分析:差を認めることは具体的な改善にどうつながるのか
これらの記録からは、シーズン全体のパフォーマンスで劣っていると認めることと、1レースの具体的な損失を探ることは両立すると分かる。ラッセルはチームメイトの成績を認めても、自分のタイヤの挙動やピット戦略の検討をやめたわけではない。チーム代表も、なぜ異なる区間で力を持続的に発揮できなかったかに問題を絞っている。率直さの役割は、実際に起きたパフォーマンスを振り返りの出発点とし、改善可能な部分を探せるようにすることにある。
次に検証する必要があるのは、それらの具体的な部分が安定した結果につながるかだ。予選最後の周回で前半の速さをフィニッシュまで保てるか、決勝で近いタイヤ使用段階に競争力のあるペースを維持できるかは、ポイント差を繰り返すだけよりも調整の効果をよく示す。終盤の追い上げは使える速さを示したが、その後の週末にもより継続的に発揮する必要がある。チームメイトを公に評価すること自体が、その作業の代わりになるわけではない。
まとめ
クルサードの称賛には、ラッセルのレース前後の発言という背景があり、81ポイント差は課題の大きさを示す。ラッセルが次に取り組むべきことは、自ら指摘したタイヤとレース実行面の問題を解決し、各戦で成績を追うことだ。公の振り返りを、より安定した予選と決勝の走りへ結び付けられるかが、この議論の具体的な注目点となる。