2026年10月4日、チャイナ・オープン3回戦後に握手するサバレンカとバルトゥンコバ

10月4日、チャイナ・オープン女子シングルス3回戦で再び波乱が起きた。世界34位のチェコのニコラ・バルトゥンコバが、第2シードのアリーナ・サバレンカを1時間35分、6対4、6対3で破り、今季2度目のWTA1000での16強入りを果たした。次戦は別の試合でヤストレムスカを破ったオーストリアのSinja Krausと対戦する。

試合の転機:第1セットのサービス危機と両セットの締めくくり

バルトゥンコバは開始直後にサバレンカのサービスをブレークした。第1セット第6ゲームでは5本のブレークポイントをしのぎ、キープして4対2とリードした。次のゲームではリードをさらに広げる3度のブレーク機会を逃したが、その後の2つのサービスゲームをいずれも1ポイントも失わずにキープし、6対4で第1セットを取った。サバレンカが試合全体で得た5本のブレークポイントは、すべてこの第6ゲームに集中していた。

第2セットもバルトゥンコバが先にブレークし、3対1とリードした。このセットではブレークポイントを与えず、第9ゲームで再びサバレンカのサービスを破り、6対3で試合を終えた。サバレンカは第1セットの重要なゲームでかけたリターンの圧力を、第2セットまで持続できなかった。

サーブの数字:入る割合と得点率を分けて見る

WTAの全体統計によると、バルトゥンコバの第1サーブ成功率は47.5%で、サバレンカの64.5%を下回った。一方、第1サーブが入った時の得点率は82.8%に達し、相手の53.1%を大きく上回った。前者は第1サーブがサービスボックスに入る割合、後者は入った後にポイントを取った割合で、サーブ後のラリーも含む。両者はサービスエースが4本ずつだったが、それだけでサービスゲームの効果が同じとは判断できない。

WTAの試合後報道によると、バルトゥンコバはなおサーブに改善の余地があると考え、低めの成功率を風とコート両端の寒暖差に関連づけた。サバレンカは日陰と日なたでのリターンの難しさを語り、自分がうまく対応できなかったとも認めた。

2026年10月4日、チャイナ・オープン女子シングルス3回戦でサーブを打つバルトゥンコバ

対戦の背景:ベルリンで守れなかったリード、北京では2セットで決着

6月のベルリンWTA500芝大会準々決勝では、バルトゥンコバは第1セットを6対2で取り、第2セットも4対0とリードしていたが、サバレンカに2対6、7対6(2)、6対4で逆転された。チャイナ・オープンの試合後には、接戦だったあの試合によってトップ選手と競えると信じられたと述べた。今回は北京のハードコートで、2セットで突破を果たした。

女子の上位2シードは24時間もたたないうちに相次いで敗退した。10月3日、第1シードのリバキナは2回戦で予選勝者のチャラエワに6対3、4対6、3対6で敗れた。サバレンカは3回戦で敗退した。2つの波乱は異なるラウンドで起きており、バルトゥンコバは16強入りを決めている。

試合全体のサーブとブレークのデータ比較

項目 バルトゥンコバ サバレンカ
第1サーブ成功率 47.5%(29/61) 64.5%(49/76)
第1サーブ時の得点率 82.8%(24/29) 53.1%(26/49)
第2サーブ時の得点率 56.2%(18/32) 63.0%(17/27)
サービス時の得点率 68.9%(42/61) 56.6%(43/76)
ブレークポイント成功数 3/8 0/5
ACE 4 4

出典:WTA公式の当該試合の全体統計。得点率は該当するサーブから始まったポイント全体の結果を集計している。

INKA SPORTS 分析:第1サーブが十分入らなくても、どうリードを守ったか

5本のブレークポイントは1ゲームに集中、その後のキープは安定

サバレンカの5本のブレークポイントはすべて第1セット第6ゲームに集中し、バルトゥンコバはそこを守って4対2のリードを保った。その後ブレークのリードを広げる機会を逃しても、2度のラブゲームのキープで第1セットを取った。第2セットではサバレンカにブレークポイントすら与えなかった。転機は明確で、第1セットのそのゲームに集中した圧力がブレークにならず、その後も相手のサービスゲームに同程度の圧力をかけ続けられなかった。

同じエース4本でも、サービスゲームの得点効率は異なる

サバレンカは第1サーブ成功率が高かったが、入った後の得点率は53.1%にとどまり、それらのポイントの半分近くをバルトゥンコバに奪われた。一方、バルトゥンコバは82.8%だった。同じエース4本でもサービスゲームの効果に大きな差が出た理由はここにある。バルトゥンコバは第1サーブが入る回数は少なくても、入った後にポイント全体を取り切る頻度が高かった。サービス時の全体得点率は68.9%と56.6%で、この差はエース数だけを見るより、今回のキープ能力をよく示している。

第2セットのセカンドサーブ時の得点が、低い成功率を補った

バルトゥンコバの第1サーブ成功率は第1セットの55.6%から第2セットの36%へ下がり、第2セットではより多くのポイントが第2サーブから始まった。しかしその16ポイント中10ポイント、すなわち10/16を取り、第2サーブ時の得点率は第1セットの50%から62.5%へ上昇した。セットを通じてブレークポイントを与えなかった。第1サーブ成功率の低下がサービスの崩れにつながらなかったことは、勝利が全体の82.8%という1つの数字だけに支えられたのではないと示す。第2サーブからのラリーの競争力も、最後までリードを守る助けになった。

まとめ

バルトゥンコバはまず第1セット第6ゲームのキープの危機を乗り切り、その後第2セットでもサバレンカのリターンの機会を抑え続けた。第1サーブ成功率の低さは本人も挙げた課題だが、入った後の得点効率と、第2セットの第2サーブ時の10勝6敗というポイント成績が、リードを守り2セットで試合を終える助けになった。