2026年10月25日のアメリカGP決勝スタート直後、レッドブルとメルセデスを追う16号車のシャルル・ルクレールと44号車のルイス・ハミルトン

10月25日のF1アメリカGPで、シャルル・ルクレールがフェラーリに2位をもたらし、ルイス・ハミルトンは4位となった。ともに2回のピットストップを行い、終盤に前の相手へ迫ったが、ハミルトンがレース後に主な悔しさとして挙げたのはマシンのバランスだった。自身のセットアップでは速さを十分に引き出せなかったと見ている。

中古タイヤでの発進以上に、ハミルトンは曲がりにくさを問題視

ハミルトンはF1公式のレース後インタビューで、スタート用の新品タイヤがなく、前方のマシンより不利で、第1スティントのデグラデーションも大きかったと説明した。ただし「最大の問題」はバランスであり、ピットストップや戦略に結果の責任を帰してはいない。むしろ、その二つの遂行は評価した。

さらに、フロントウイングの設定がルクレールと異なり、コーナー進入時に明らかなアンダーステアが出ていたと説明した。アンダーステアがあると、どこでタイムを稼げるか分かっていても、狙ったラインでコーナーを回ることが難しくなる。同様の問題は以前にもあったとして、結果を受け入れるだけでなく、設定の選択がどう決まったのかを調べる必要があると語った。

終盤にはフェラーリの2台がともに競争力を示した。ルクレールはノリスとフェルスタッペンを抜いて2番手へ。ハミルトンもノリスを抜き、最後はフェルスタッペンから1.030秒差で終えた。ハミルトンとフレデリック・バスール代表は、終盤のバーチャルセーフティカーがなければダブル表彰台を狙う機会があったと考えているが、これは起きなかった展開への両者の見解だ。

ルクレールの自信と、なお届かなかった勝利

ルクレールはFIA記者会見で、ハードが非常に良く、継続してプッシュできたと語った。チームの判断から、1ストップのアントネッリが終盤にもっと苦しむと期待した時期もあったが、相手に目立つ失速はなかった。また、ノリスやフェルスタッペンとの争いで失った時間がなくても、アントネッリには追い付けなかっただろうと認めた。

2026年10月25日のアメリカGP決勝後、4位のルイス・ハミルトン

そのため、ルクレールは勝利を逃した理由を単にピットストップが1回多かったことには求めなかった。フェラーリはレース前から主に2ストップを想定しており、メルセデスは1ストップをうまく実行したと説明。自身が1ストップに変えても、結果が必ずしも大きく変わったとは思わないとした。マシンへの好評価は、主に直近3、4戦のアップグレードの方向性が運転への自信を生んでいることによる。

予選もチームが振り返った課題だ。ルクレールは、プラクティスでは非常に強かったマシンが、Q3ではタイヤを適温に持っていくのが難しかったと指摘した。バスールも週末で欠けていた部分はQ3最後の数周にあったと見ている。今後は大きなアップグレードが見込まれず、週末の最初から現行車をより良い状態に整えることが重点となる。

INKA SPORTS分析:同じ2ストップでも、2台の違いは消えない

同じ回数のピットストップでも、フェラーリの2人が同じレースを経験したわけではない。ハミルトンは中古タイヤと不満の残るフロントウイング設定で第1スティントに入り、ルクレールはハードの区間でより強い自信を得た。2位と4位の差をすべて2ストップに帰せば、すでに指摘された設定や使用条件を見落としてしまう。

これはレース前のアップグレードへの期待を、より具体的に確かめる基準にもなる。決勝の速さはさらなる進歩を期待させる一方、予選のタイヤ準備、2台のバランス、勝者のロングラン能力が結果に差を残した。次戦で両ドライバーが納得する設定を早く見つけ、予選でも決勝の潜在力を保てれば、改善の継続性をより明確に示せる。

まとめ

アメリカGPのフェラーリには追い付き、追い抜く速さがあったが、スタートからフィニッシュまで最良の条件を整えるには至らなかった。ハミルトンには適切な旋回バランスをより早く得ること、ルクレールには現在の自信をより完成度の高い週末へ結び付けることが求められる。ダブル表彰台も勝利も、実際のレースで実現する必要がある。