10月25日のF1アメリカGPで、ランド・ノリスとオスカー・ピアストリは4列目からスタートし、それぞれ5位と7位で終えた。マクラーレンの2台はともに1ストップを完遂。この戦略でノリスは一時2番手に上がり、ピアストリもジョージ・ラッセルを抑えたが、チームが望んだ表彰台には届かなかった。
ハードが戦略の幅を生むも、一時2番手は守れず
ノリスはF1公式のレース後インタビューで、ハードでは一定の間良いペースで走れたが、ミディアムではより難しかったと語った。戦略が好結果を狙う機会を与えたと評価する一方、前のライバルに継続して挑むには、マクラーレンの全体的な速さはまだ足りないと率直に述べた。
終盤、ノリスはマックス・フェルスタッペン、シャルル・ルクレール、ルイス・ハミルトンに次々と抜かれ、2番手から5番手へ後退した。マクラーレンは、競争できる位置を保ち、セーフティカーが出た場合の可能性を残すために強くプッシュする必要があり、その負担の代償を後に支払ったと説明した。
ピアストリは当初2ストップを計画していたが、ハードの感触が良かったため、スティントを伸ばして1ストップにできたと明言した。レースを通してさらにタイムを引き出すのは難しかったものの、ラッセルに対して順位を守った。チームは、この判断が第2スティントでのトラックポジション維持に役立ったと見ている。
ドライバーは速さを重視、代表は予選も鍵に挙げる
アンドレア・ステラ代表はチームのレース後コメントで、戦略、ピットストップ、両ドライバーの協力を評価した。今回投入したアップグレードは良い効果をもたらし、マシンにはなお表彰台を争う力があるものの、予選で潜在力を引き出せなかったことで、日曜にその結果を目指すのが非常に難しくなったとした。

ノリスの現状への言葉はさらに率直だった。改善はあっても必要な水準には達しておらず、予選での走りとマシンの予測しやすさを優先事項に挙げた。ピアストリも適切な状態を見つければ速さはあるが、その状態を見つけること自体が難しいと考えている。これは1回のピットストップをうまくこなせたかとは別の問題だ。
アメリカGP後、マクラーレンとレッドブルはともに355ポイントとなった。FIAの正式なコンストラクターズ選手権ではレッドブルが3位、マクラーレンが4位であり、同点であって同順位ではない。マクラーレンは戦略遂行が評価されたからといって、5位と7位を満足できる最終目標とはしていない。
INKA SPORTS分析:トラックポジションは好機と、それを守る課題を生む
ノリスとピアストリの結果は、1ストップの二つの働きを示した。ピットストップを1回減らせば一時的に前へ出られ、相手のピットサイクルで順位を逆転される機会も減らせる。ただ、異なる戦略の相手が追い付いてきた際には、先に得た順位もその時点の速さとタイヤの状態で守る必要がある。ノリスが一時2番手だったことは、常に全体で2番目の速さを持っていたという意味ではない。
ピアストリがラッセルを抑えたことは、戦略と守備が一定の利益を実現したことを示す。一方でノリスが3台に抜かれたことは、その利益の限界を表す。ステラの予選重視とノリスのペースへの懸念は両立する。良いグリッド位置はレース条件を改善するが、好機をフィニッシュまでつなぐには、さらに安定したマシンの走りが必要だ。
まとめ
マクラーレンはアメリカGPで1ストップとドライバーの協力により、有効な位置を確保したが、表彰台圏内に残り続けることはできなかった。次に問われるのは、ピットサイクルで再び上位へ出るだけでなく、予選とロングランの速さをともに改善できるかだ。それができれば、戦略で得た機会を最終結果へ結び付けやすくなる。