2026年10月24日のアメリカGP予選後、ヘルメットを持って観客に手を振るリアム・ローソン

2026年F1アメリカGP予選でレーシングブルズは2台ともトップ10に進んだが、Q3でタイムを出したのはアービッド・リンドブラッドだけだった。リアム・ローソンはQ3ノータイムのまま10番手となった。F1公式サイトの取材によると、車両故障でもローソン自身の断念でもなく、チームメートの降格ペナルティーへの対応を考慮したチームの判断だった。

ローソンは走行を希望、チームは待機を選択

ローソンはQ3用にタイヤを2セット残しており、もう一度走りたいと思っていたと語った。出走を求めたが断られ、ガレージでチームメートの出走を見守るのはドライバーとして悔しかったという。マシンは週末を通して好調で、Q1は1セットだけで突破し、Q2は少し難しかったものの、さらに結果を狙う準備はできていたとした。

チームは前に4強チームの8台がいるため、レーシングブルズはおそらく9、10番手を争うと判断した。リンドブラッドには降格処分もあることから、まず彼を2台の上位に置くことを優先した。ローソンをガレージに残し、リンドブラッドが予選9番手、ローソンが10番手となった。同時に未使用のタイヤも決勝の選択肢として残された。

5グリッド降格が変えた、二つの順位の関係

F1の先の処分報道によると、リンドブラッドは今季6基目の内燃機関を使用し、規定数超過によって5グリッド降格を受ける。予選後の報道は、9番手から14番手へ下がる一方、この処分のないローソンは9番手から発進できると予測した。これはF1報道上のグリッド予想であり、予選順位自体はリンドブラッド9番手、ローソン10番手のままだ。

2026年10月24日のアメリカGP最終プラクティスで41号車のレーシングブルズをドライブするアービッド・リンドブラッド

リンドブラッドもタイヤが残っていながらQ3のアタックを1回だけ行った。上位チームは最後にさらに速くなることが多く、もう一度走ってもタイムだけが変わり、チームの位置は変わらない可能性が高いため、現実に合った選択だと見ている。Q2の重要な場面で1周をまとめたことには満足しつつ、ペナルティーを抱える決勝は難しくなると認めた。

INKA SPORTS分析:1周少なく走ることで、何を優先したのか

判断の核心は、チームが予選結果表上の各車の最速タイムだけでなく、処分後の2台全体の位置を考慮した点にある。受罰するドライバーをまず良い予選位置に置けば、後退の損失を軽減できる。処分を受けない側のグリッドも、他の処分を合わせて並べ直す必要がある。ローソンのQ3欄が空白だったことだけを見れば、この違いを見落とす。

この選択には代償もある。チームはローソンの再アタックの機会を見送り、本人は順位を上げられないことが確定していたとは考えていなかった。リンドブラッドの、上位チームはさらに速くなるという見方も競争上の判断であり、必ず9、10番手にしかなれないという保証ではない。確認できるのはチームが機会をどう配分したかであり、走っていればローソンがどこまで速かったかは確認できない。

まとめ

ローソンのQ3ノータイムは、明確な背景を持つチームの決定だった。本人の失望とチーム全体の考慮は同時に存在し、予選順位、ペナルティー、最終グリッドを分けて見る必要性を示している。リンドブラッドは追い抜けるコースでの挽回を望み、ローソンはロングランに期待しているが、実現できるかは決勝で確かめることになる。アメリカGP予選レポートには、全ドライバーの正式な計測結果を掲載している。