93号車のドゥカティを駆るマルク・マルケス。写真はドゥカティの2026年オーストラリアGP金曜レポート提供。

2026年MotoGP第18戦オーストラリアGPは3回のプラクティスを終えた。10月23日午前のフリー走行はマルク・マルケス、午後のQ2直接進出を決めるプラクティスはマルコ・ベッツェッキが首位。24日午前はウエットへ変わり、マルク・マルケスが再び最速となった。三つの結果は異なる課題と天候を反映し、金曜プラクティスのトップ10の資格は土曜FP2の順位では変わらない。

金曜FP1:マルク・マルケスが終盤最速、ミラーは転倒も3番手

最初のフリー走行は晴れて暖かく、風のある中で行われた。マルク・マルケスは1分27秒985で首位となり、ラウル・フェルナンデスにわずか0.048秒差。ジャック・ミラーが0.135秒差の3番手だった。ベッツェッキが4番手、アレックス・マルケスが5番手で、ペドロ・アコスタ、ホルヘ・マルティンが続き、上位7人の差は0.453秒だった。

MotoGP公式レポートによると、ラウル・フェルナンデスは序盤にターン6で転倒した。ミラーは最後の5分間に一時首位へ上がったが、その後ターン1で転倒し、早めに走行を終えた。マルク・マルケスのベストは19周目。ルカ・マリーニは体調の問題で2周だけだったが、1分34秒033の有効タイムを残した。

金曜プラクティス:2度の赤旗を経て、アプリリア4台がトップ5に

午後の序盤にはミラーがターン6で転倒。続いてベッツェッキがターン4の制動時にアレックス・マルケスと接触して転倒した。破片の撤去で赤旗となり、再開後はワラビーがコースへ入って再び中断。ベッツェッキは走行を終えず、戻った後も上位を争った。

残り約8分にマルク・マルケスが最初に1分27秒を切ったが、最後はベッツェッキが1分26秒775で首位、ラウル・フェルナンデスが0.072秒差の2番手となった。マルク・マルケスと小椋藍は同じ1分26秒901で、正式結果では3、4番手。マルティンが終盤に5番手へ上がった。アレックス・マルケスは残り約2分にターン4で転倒しても、6番手でQ2へ直行した。

上位10人がQ2へ直接進み、エネア・バスティアニーニ、アコスタ、ディオゴ・モレイラ、ファビオ・ディ・ジャンアントニオが残る4枠を占めた。ザルコは10番手に0.026秒届かず、先にQ1へ臨む。ミラー、ビンダー、バニャイアも直行できなかった。マリーニはノータイムで順位なしとなった。

73号車のグレシーニでピットレーンを通過するアレックス・マルケス。写真はチームの2026年オーストラリアGP金曜レポートより。

土曜FP2:ウエットでマルク・マルケスがアコスタをリード

10月24日午前のフリー走行2回目はウエットで行われた。マルク・マルケスが1分37秒112で首位、アコスタが0.823秒差、マルティンが1.018秒差の3番手。ベッツェッキ、ザルコが続いた。マルク・マルケスは14周を走り、10周目にベストを出した。

ウエットのため金曜ドライよりタイムは大きく遅くなり、上位の順も変わった。この走行でQ2資格を配分し直すことはない。マリーニはウイルスによる体調不良で出場に適さないと判断され、土曜FP2を欠場した。有効タイムを記録したのは20人だった。

金曜FP1結果

順位 車番 ライダー チーム 最速ラップ 首位との差(秒) 周回数
1 93 マルク・マルケス ドゥカティ・チーム 1’27.985 — 19
2 25 ラウル・フェルナンデス トラックハウス 1’28.033 +0.048 15
3 43 ジャック・ミラー プラマック 1’28.120 +0.135 16
4 72 マルコ・ベッツェッキ アプリリア 1’28.278 +0.293 19
5 73 アレックス・マルケス グレシーニ 1’28.285 +0.300 17
6 37 ペドロ・アコスタ レッドブルKTMファクトリー 1’28.434 +0.449 19
7 89 ホルヘ・マルティン アプリリア 1’28.438 +0.453 20
8 79 小椋藍 トラックハウス 1’28.620 +0.635 19
9 20 ファビオ・クアルタラロ ヤマハ 1’28.788 +0.803 18
10 49 ファビオ・ディ・ジャンアントニオ VR46 1’28.952 +0.967 19
11 33 ブラッド・ビンダー レッドブルKTMファクトリー 1’28.965 +0.980 17
12 5 ヨハン・ザルコ カストロール・ホンダLCR 1’29.145 +1.160 20
13 42 アレックス・リンス ヤマハ 1’29.197 +1.212 16
14 23 エネア・バスティアニーニ レッドブルKTM Tech3 1’29.342 +1.357 18
15 12 マーベリック・ビニャーレス レッドブルKTM Tech3 1’29.431 +1.446 21
16 47 アウグスト・フェルナンデス プラマック 1’29.557 +1.572 19
17 27 イケル・レクオナ グレシーニ 1’29.588 +1.603 16
18 63 フランチェスコ・バニャイア ドゥカティ・チーム 1’29.662 +1.677 15
19 21 フランコ・モルビデリ VR46 1’29.835 +1.850 18
20 11 ディオゴ・モレイラ ホンダLCR 1’29.905 +1.920 17
21 10 ルカ・マリーニ ホンダ 1’34.033 +6.048 2

金曜プラクティス結果

順位 車番 ライダー チーム 最速ラップ 首位との差(秒) 周回数
1 72 マルコ・ベッツェッキ アプリリア 1’26.775 — 23
2 25 ラウル・フェルナンデス トラックハウス 1’26.847 +0.072 21
3 93 マルク・マルケス ドゥカティ・チーム 1’26.901 +0.126 27
4 79 小椋藍 トラックハウス 1’26.901 +0.126 27
5 89 ホルヘ・マルティン アプリリア 1’27.030 +0.255 29
6 73 アレックス・マルケス グレシーニ 1’27.150 +0.375 24
7 23 エネア・バスティアニーニ レッドブルKTM Tech3 1’27.182 +0.407 24
8 37 ペドロ・アコスタ レッドブルKTMファクトリー 1’27.208 +0.433 23
9 11 ディオゴ・モレイラ ホンダLCR 1’27.519 +0.744 24
10 49 ファビオ・ディ・ジャンアントニオ VR46 1’27.531 +0.756 23
11 5 ヨハン・ザルコ カストロール・ホンダLCR 1’27.557 +0.782 25
12 43 ジャック・ミラー プラマック 1’27.598 +0.823 23
13 33 ブラッド・ビンダー レッドブルKTMファクトリー 1’27.655 +0.880 25
14 63 フランチェスコ・バニャイア ドゥカティ・チーム 1’27.727 +0.952 25
15 20 ファビオ・クアルタラロ ヤマハ 1’27.826 +1.051 26
16 27 イケル・レクオナ グレシーニ 1’27.840 +1.065 24
17 21 フランコ・モルビデリ VR46 1’27.979 +1.204 23
18 42 アレックス・リンス ヤマハ 1’28.116 +1.341 23
19 12 マーベリック・ビニャーレス レッドブルKTM Tech3 1’28.152 +1.377 27
20 47 アウグスト・フェルナンデス プラマック 1’28.820 +2.045 25
順位なし 10 ルカ・マリーニ ホンダ ノータイム — —

土曜FP2結果

順位 車番 ライダー チーム 最速ラップ 首位との差(秒) 周回数
1 93 マルク・マルケス ドゥカティ・チーム 1’37.112 — 14
2 37 ペドロ・アコスタ レッドブルKTMファクトリー 1’37.935 +0.823 13
3 89 ホルヘ・マルティン アプリリア 1’38.130 +1.018 12
4 72 マルコ・ベッツェッキ アプリリア 1’38.216 +1.104 13
5 5 ヨハン・ザルコ カストロール・ホンダLCR 1’38.352 +1.240 13
6 49 ファビオ・ディ・ジャンアントニオ VR46 1’38.466 +1.354 14
7 73 アレックス・マルケス グレシーニ 1’38.487 +1.375 12
8 43 ジャック・ミラー プラマック 1’38.708 +1.596 13
9 25 ラウル・フェルナンデス トラックハウス 1’38.736 +1.624 12
10 11 ディオゴ・モレイラ ホンダLCR 1’39.338 +2.226 14
11 63 フランチェスコ・バニャイア ドゥカティ・チーム 1’39.450 +2.338 11
12 12 マーベリック・ビニャーレス レッドブルKTM Tech3 1’39.486 +2.374 13
13 33 ブラッド・ビンダー レッドブルKTMファクトリー 1’39.513 +2.401 13
14 42 アレックス・リンス ヤマハ 1’39.645 +2.533 13
15 27 イケル・レクオナ グレシーニ 1’39.949 +2.837 11
16 23 エネア・バスティアニーニ レッドブルKTM Tech3 1’39.975 +2.863 12
17 20 ファビオ・クアルタラロ ヤマハ 1’40.049 +2.937 13
18 47 アウグスト・フェルナンデス プラマック 1’40.121 +3.009 13
19 21 フランコ・モルビデリ VR46 1’40.154 +3.042 12
20 79 小椋藍 トラックハウス 1’41.430 +4.318 14

INKA SPORTS分析:三つの順位表は、別の問いに答える

金曜午前は最初の適応と設定の資料を提供し、午後は1周の速さを直接Q2資格へ変えた。ディ・ジャンアントニオとザルコの0.026秒差が、予選への進み方を変えた例だ。アプリリアの4台がトップ5に入ったことは、そのドライの1周の競争での総合的な走りを示す。

土曜FP2の主な背景はウエットへ変わった。マルク・マルケスの再度の最速は当日の走行でリードを築いたことを示すが、1分37秒112と金曜の1分26秒台は異なる条件の結果だ。金曜プラクティスはドライの1周の速さとQ2資格、土曜FP2はウエットでの走りを示す。2セッションのタイム差だけで車両性能の増減は説明できない。

まとめ

オーストラリアGPの3回の走行では、金曜プラクティスでベッツェッキを先頭にアプリリアがトップ5の4枠を占め、マルク・マルケスが金曜FP1と土曜ウエットのFP2で最速だった。Q2直行の10枠は金曜プラクティスで決まり、土曜のウエットでの首位はその条件での速さを示すが、ドライのレースでのロングランを推測するには十分でない。