2026年MotoGPオーストラリアGPは10月23日に金曜のプラクティスを終え、ホルヘ・マルティンは1分27秒030で5番手となり、予選Q2への直接進出を決めた。アプリリアの4台がトップ5の4枠を占めたが、その中では最後だった。走行後の言葉は、なお調整中のライディングの癖を明らかにした。
アプリリア4台の差は約4分の1秒
公式結果ではマルコ・ベッツェッキが1分26秒775で首位、ラウル・フェルナンデスが2番手、小椋藍が4番手、マルティンが5番手だった。マルティンはベッツェッキに0.255秒、小椋に0.129秒遅れた。小椋は3番手のマルク・マルケスと同じ1分26秒901だった。
これらは各自のベストラップの差で、このプラクティスの1周の走りを表す。マルティンは5番手でQ2直行の目標を達成したが、他の3台が前にいることは明確な追い上げの基準にもなる。チーム全体の速さと、個人がまだ十分に引き出せていないことは同時に存在する。
マルティンが説明する、進入とアクセルを開ける時機の兼ね合い
マルティンはMotorsport.comの取材で、フィリップアイランドではドゥカティ時代の乗り方に慣れ過ぎ、進入で攻め過ぎてフロントタイヤの消耗が増すと説明した。進入速度を求め過ぎるとアクセルを開けるのが遅れる。ここでは高い速度で立ち上がる必要があり、問題が特に顕著になるという。制動と進入のリズムを抑えることを試し、すでに立ち上がりの改善を感じている。
同日のアプリリアの発表にも具体的な言葉がある。昨年は今大会に出場せず、金曜午前はフロントを酷使したが、午後は徐々に適応して感触が改善したという。まだ速さが足りないとしつつ、リズムは安定し、終盤にはさらに速くなったと語った。

ベッツェッキもチームの発表で、風が走りを難しくし、タイヤの挙動をさらに理解する必要があると述べた。マルティンは29周を走り、28周目にベストを記録。終盤の改善という言葉と合うが、金曜の結果でアプリリアの設定作業が終わったわけではない。
INKA SPORTS分析:進入の余裕を、立ち上がりの利益へ
マルティンの感想は、一つのコーナーの前後へ課題を具体化する。進入で速さを求め過ぎることで、その後の加速が遅れていた。各段階で攻める度合いを再配分し、進入の利益と立ち上がりの損失をより良く釣り合わせる必要がある。
アプリリア4台がトップ5に入り、同じ場での比較対象もある。マルティンもベッツェッキと他のアプリリア勢が速く、比較するデータがチームにあると語った。同型車の進入と立ち上がりの処理を比べ、自分に合うつなぎ方を見つけることが有用となる。0.255秒の差は追う範囲を示すが、改善は具体的なライディングの細部に落とし込む必要がある。
28周目のベストは、終盤にバランスが良くなり速くなったという感想と対応する。現時点の根拠は主に1周のタイムと本人の言葉で、タイヤの挙動はベッツェッキも未解決とする。調整したリズムをさらに長い連続走行へつなぎ、フロントの感触と立ち上がりの加速を両立できれば、金曜に見つけた方向の価値が高まる。
まとめ
マルティンはQ2直行という成果を得るとともに、順位以上に明確な改善点、進入と加速のつなぎ方を残した。アプリリア全体の走りが参考となり、次に終盤の進歩をより長い連続走行へ維持できるかが、今回の調整の価値を判断する鍵になる。