ドライバー紹介
サーキットレースからラリーへ
勝田貴元はキャリア初期に日本のサーキットレースに参戦し、フォーミュラチャレンジ・ジャパンのチャンピオンと日本F3の年間ランキング2位を獲得した。2015年にトヨタWRCチャレンジプログラムに加入し、トレーニングの重点をラリーへと移した。サーキットレースでは同じコースを繰り返し走る一方、ラリーではレッキとペースノートを頼りに、刻々と変化する道路に対応しなければならない。そのため、転向にはドライビングだけでなく準備方法の変化も伴った。
2018年のスウェーデン戦でWRC2クラス優勝を果たし、その後、トヨタのトップカテゴリーのマシンをドライブする機会を徐々に得ていった。2021年のケニア・サファリラリーで獲得した総合2位は、自身初のWRC総合表彰台であり、育成プログラムからトップカテゴリーへと続く道のりにおける重要な前進でもあった。
表彰台の積み重ねから2026年の初優勝へ
2022年から2025年にかけての複数シーズンで、勝田はトップカテゴリーでの表彰台とフルシーズン参戦の経験を重ねた。ケニア、日本、スウェーデン、フィンランドなど、異なる路面のラリーで成長を示す成績を残しており、こうした経験を、特定の路面だけを得意とするという見方に単純化することはできない。
2026年のケニア戦で、勝田とアーロン・ジョンストンはキャリア初のWRC総合優勝を果たした。パンクによるタイムロスを喫した後も走行を続け、その後リードを築いて守り切った。勝田は同年のクロアチア戦でも優勝した。ケニアではグラベル、クロアチアではターマックで勝利を挙げ、転向後に競争力を発揮できる範囲を着実に広げてきたことを示した。
2026年のクルーとラウンドごとのパートナー変更
勝田は18号車のGR Yaris Rally1をドライブし、トヨタのフルシーズン参戦ラインアップの一員となっている。2021年のフィンランド戦からジョンストンと組んでおり、長年の協力関係がクルーの重要な基盤を築いている。コ・ドライバーには、高速区間で道路の情報を明確かつ適切なタイミングでドライバーに伝えることが求められ、両者のペースノートの読み上げ方や受け取り方の習慣が、走行リズムに直接影響する。
2026年のチリ戦では、ジョンストンが負傷のため欠場し、ジェームズ・フルトンが一時的に代役を務めた。サルディニア戦では元のコンビに戻った。そのため、チリ戦のエントリー情報と通常のクルー写真でコ・ドライバーが異なっていても、年間を通したパートナーが変更されたことを意味するわけではない。クルーの構成を確認する際は、該当するラウンドと併せて理解する必要がある。
観戦のポイント
編集部の見解:勝田の成長は、ミスの後の立て直しや、リードを奪ってからの走りの遂行に注目すると捉えやすい。同じラリーの1巡目と2巡目のステージでの速さや、タイヤにダメージを負った後に残りの区間をどう走り切るかを比較するとよい。勝利を争う速さだけでなく、荒れた路面でクルーがマシンをフィニッシュまで運べるかにも目を向けたい。その方が、表彰台の回数だけを見るよりも成長をよく示している。
成績の集計基準
Rally1の総合成績、WRC2のクラス成績、個別ステージの最速記録、年間タイトルは、それぞれ別に記録する。本ページはある時点での情報をまとめたものであり、最新のドライバーズポイントおよびFIAマニュファクチャラーズポイントは、当サイトのポイントランキングで確認してほしい。
最終確認日:2026年10月1日 · 過去の統計と現在のポイントは別々に管理
