ドライバー紹介
ニュージーランドのラリーから世界ラリー選手権へ
ニュージーランドで育ったパッドンは、幼い頃にカートに参戦し、15歳でラリーへ転向した。国内戦から徐々に国際舞台へと進み、2011年にプロダクションカー世界ラリー選手権のタイトルを獲得した。このタイトルは当時のプロダクションカークラスで獲得したもので、後にトップカテゴリーのマシンで挙げた各大会の成績とは分けて記録する必要がある。
2014年にヒョンデのWRC陣容に加わると、最高峰クラスで表彰台登壇を重ね、2016年のラリー・アルゼンチンでWRC総合初優勝を果たした。ニュージーランド国内のラリーから世界最高峰クラスでの勝利に至るまで、そのキャリアではさまざまなマシン、地域、競技環境を経験してきた。
WRCのレギュラー陣を離れた後も続く挑戦
ヒョンデでの最初のトップカテゴリー参戦期間を終えた後も、パッドンはヒョンデのマシンで国際大会や地域選手権への参戦を続けた。2023年と2024年にはヨーロッパ・ラリー選手権を連覇し、欧州出身者以外で初めてERC王者となったほか、ニュージーランドやオーストラリアの大会にも継続して出場している。
2025年のオーストラリア・ラリー選手権制覇は、WRC復帰を前に、その経歴へ新たな年間タイトルを加えた。ERCと国内選手権での経験により、クルーが舗装路やグラベルでのラリーに挑む機会も広がった。これらの実績はそれぞれの選手権に即して捉えるべきであり、そのままWRC年間タイトルの獲得数に加えることはできない。
2026年、ヒョンデのローテーション体制へ復帰
2026年、パッドンは20号車のHyundai i20 N Rally1を駆り、ソルド、ラッピとともに3台目のマシンをローテーションで担当する。WRCのレギュラー陣を離れてから長い年月を経て最高峰のマシンに復帰するため、Rally1のドライビングとエンジニアリング面の作業に改めて適応する必要がある。同時に、近年さまざまな選手権で得た経験をチームへ持ち帰ることになる。
2026年のコ・ドライバーはジョン・ケナードで、両者には長年にわたってコンビを組み、ともにタイトルを獲得してきた実績がある。再びコンビを組む土台となるのは、過去のWRC参戦だけでなく、近年の欧州や地域選手権での経験でもある。参戦する選手権が変わっても、クルーとしての経験の蓄積は途切れていない。
観戦のポイント
編集部の見解:パッドンの復帰は、二つの観点から注目したい。一つは、これまでの経験が長距離かつ複雑な路面状況のラリーを走り切るうえでどう役立つか。もう一つは、近年走らせてきたRally2マシンとは異なるRally1の反応に、クルーがどう適応するかだ。各大会の結果を比較する際は、テスト走行距離、路面への習熟度、具体的なローテーションでの役割を考慮する必要がある。単にトップカテゴリーへ初めて挑む新人として捉えてしまうと、その長いキャリアを見落とすことになる。
成績の集計基準
Rally1の総合成績、WRC2のクラス成績、各スペシャルステージの最速タイム、年間タイトルは、それぞれ分けて記録する。本ページはある時点の情報をまとめたものであり、最新のドライバーズポイントとFIAマニュファクチャラーズポイントは、当サイトのランキングを参照されたい。
最終確認日:2026年10月1日 · 過去の統計と現在のポイントは別々に管理