チーム紹介
英国のエンジニアリングチームがフォードを代表して参戦する仕組み
Mスポーツは英国カンブリア州に拠点を置くモータースポーツのエンジニアリング企業で、長年にわたりフォードのWRCプログラムを担当している。チーム名にはMスポーツとフォードの両方が含まれるが、前者はチーム運営と車両開発を担う組織、後者は参戦車両のブランドを指す。この運営形態は自動車メーカーが直接運営するワークスチームとは異なるものの、同じくWRCの最高峰クラスで競っている。
フォードとMスポーツは協力し、2006年、2007年、2017年のマニュファクチャラーズ世界選手権を制した。オジエは2017年と2018年にフィエスタWRCを駆り、ドライバーズタイトルを獲得した。Mスポーツはさまざまなクラスのラリーに参戦するカスタマーにも車両と技術支援を提供している。そのため、その役割には最高峰クラスへの参戦だけでなく、ドライバーがラリーの各クラスを段階的にステップアップしていくための支援も含まれる。
成長途上のクルーを中心とする2026年のラインアップ
ジョシュ・マクアーリーンとオーエン・トレーシーは2025年にRally1のフルシーズンプログラムを開始し、2026年も引き続きフォード・プーマRally1を駆る。ジョン・アームストロングとシェーン・バーンは、2025年のヨーロッパ・ラリー選手権でランキング2位となった後、最高峰クラスへステップアップし、フルシーズン参戦のラインアップに加わる。両クルーともアイルランドのモータースポーツ・アカデミーの支援を受けているが、最高峰クラスでの経験は異なる。
マルティンシュ・セスクスとレナールス・フランシスは一部のラウンドに参戦するプログラムを採用し、チームにもう1組の戦力を加える。フルシーズン参戦のクルーと一部ラウンド参戦のクルーは、区別して捉える必要がある。リストに3人のドライバーが載っていても、すべてのラウンドで同じ3組が出場するという意味ではない。実際のエントリーとマニュファクチャラーポイントの獲得資格は、各ラウンドの参戦体制によって決まる。
プーマRally1とカスタマー向け車両の違い
フォード・プーマRally1は、このチームの最高峰クラス用マシンであり、ほかのラリーカテゴリーで使用されるフィエスタとは別の車種だ。Rally1とRally2では規則、性能、開発目標が異なるため、プーマへステップアップしたドライバーは、制動距離や空力特性、高速区間での走行に対する自信を改めて築く必要がある。Rally2クラスの順位から、そのままRally1での成績を推し量ることはできない。
チームの成績をタイトル獲得数だけでは評価できない理由
Mスポーツにはマニュファクチャラーポイントの獲得に加え、競争のなかでクルーを育成し、マシンを検証し、年間の参戦プログラムを完遂することも求められる。当サイトのマニュファクチャラーズランキングは正式なポイント集計単位ごとに表示しており、カスタマーマシンやほかのクラスの競技、あるいはフォード車を駆るすべてのドライバーの得点を合算するものではない。過去のタイトルはそれぞれのシーズンに属するものであり、2026年のパフォーマンスは今季の各ラウンドの成績と最新のポイントをそれぞれ確認して評価すべきだ。
観戦の注目点
編集部の見解:このラインアップでは、若いクルーが速さをいかにラリー全体の成績につなげていくかに注目したい。フルシーズン参戦2年目を迎えるマクアーリーンの進歩、初のフルシーズンに臨むアームストロングの適応過程、そしてセスクスが選ばれたラウンドで見せる走りを比較できる。ステージ最速タイムは注目に値するが、複数のステージにわたって僅差を保ち、順調に完走することも、クルーの成長を示す指標となる。
最終確認日:2026年10月1日 · 過去の統計と現在のポイントは別々に管理
